7・5・3の法則

7・5・3の法則 ★★★★★

医院の場合、集患効果が一番高いのは口コミです。

当たり前の様ですが、不安を抱えて来院した患者様を、スタッフが温かく受け入れ、院長先生の誠実な対応、診療が行うことが出来れば、必ず患者様は満足します。
満足した患者様は、必ずその感動を他の誰かに伝えたくなります。

7・5・3の法則というものがあります。
感動を受けた人は、まず7人にその感動を伝えます。
その話を聞いた人は、更に他の5人にその話を伝えます。
その5人も更に3人にその感動を伝えます。

つまり、7×5×3=105人に1人の患者が受けた感動が伝わるのです。
この数字が正かどうかは確認しようがありませんが、少なくても想像以上に感動は口コミとして伝わる可能性を持っています。

こう考えると、毎日の診療で対面している患者様に対する意識も、かなり違ってくるのではないでしょうか?

口コミが自然に発生するのが理想ですが、普段から口コミを意識して診療することも経営者として大事なポイントです。

開業当初、患者様が少ない時期は、あせりや苛立ちもあるかもしれません。
しかし、患者が少ない時期ならではの対応の仕方もあると思います。

1日10人しか患者様が来ないとしても、その10人に安心と感動を与えられれば、1050人に伝わっていると考えてください。

きれい事のようですが、院長先生が誠実、スタッフが元気で優しいという医院で、患者様が少ないということは、ほとんど経験がありません。

患者様を感動させるということは、なかなか抽象的で難しいですが、常に患者様の視点から全ての物事を考えれば、改善できる点はたくさんあるはずです。

現状に満足せず、常に改善することを意識する、この積み重ねが結果的にファンを増やし、口コミが増え、患者様で溢れる医院を作ることになります。

ただし、現状に満足し、改善を怠れば、悪い口コミが7・5・3の法則で急速に広がることを常に意識していなければいけません。

人は良さそうなもの、魅力的なものに興味を惹かれます。
口コミを聞いた人は、医院が良さそうと思っていますが、本当に良いかどうかは来院してみるまで分かりません。

実際に来院し、口コミ通りに本当に良ければ、患者様はまた口コミを広げてくれるでしょう。
しかし、対応が普通だったらどうでしょうか?
期待が大きかっただけに、特に悪い対応でなくても、少々期待はずれと思われてしまうかもしれません。

つまり、医院は相手が期待している対応、サービスよりちょっと上のサービスを常に提供する。
これは一般企業も含めて全ての業種に共通する黄金の法則です。

現在、歯科は過当競争に入っていますので、特に意識されていますが、医科については、まだまだその意識が徹底されているとは思えません。

医科の開業ラッシュが続く現在、これから開業するドクターが長く繁栄するには、当たり前ですが患者満足度をあげ口コミを増やすことが、どんな広告手段やツールよりも効果的であることは間違いありません。