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医院 開業【「リース」と「借り入れによる購入」の比較】税理士

リースにはメリット・デメリットがありますが、金融機瀾からの借り入れと比較してどちらが有利かはケース・バイ・ケースといえます。

リースか金融機関からの借り入れによる購入かを選択する際には、リース料の支払いや借入金の返済に関するシミュレーションに基づく検討が必要となります。


【表】リースと借入による購入との経済比較


@ リース利用の場合

      
・物件代金        10,000
・リース期間          5年
・リース料(年額)    2,220
・再リース料(年額) 222


A 借入金利用の場合


・物件代金          10,000
・耐用年数            6年
・保険料      定額残存簿価×0.3%
・固定資産税   定額残存簿価×1.4%
・償却方法     定率法
・借入金利     年利 2.3%


(単位:千円)

リース 借入金による購入
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)
リース料 返済額 借入利息  保険料 固定資産税 現金流出額 減価償却額 損金処理可能額
(2+3+4+5) (3+4+5+7)
1年目 2,220 2,000 207 30 140 2,377 3,190 3,567
2年目 2,220 2,000 161 25 95 2,281 2,172 2,453
3年目 2,220 2,000 115 21 64 2,200 1,479 1,679
4年目 2,220 2,000 69 16 44 2,129 1,007 1,136
5年目 2,220 2,000 23 12 30 2,065 686 751
合計 11,100 10,000 575 104 373 11,052 8,534 9,586

資金純流出額 リース利用時の資金留保額
(9) (10) (11)
流出額比較 節税額 各年度資金留保額
(1-6) (1-8)×税率 (10-9)
1年目 -157 -498 -341
2年目 -61 -86 -24
3年目 19 199 180
4年目 90 400 310
5年目 154 543 388
合計 45 558 513




【表】はリースと借入金による購入の経済比較シミュレーションです。

リースの条件として医療器械代金が1,000万円、リース期間5年、年間支払リース料は222万円(月あたり185千円)、総リース料1,110万円と想定しています。

一方、借り入れの場合は返済期間5年(元金均等返済)、借入金利は2.3%の固定金利、医療器械の法定耐用年数6年、償却方法として定額法採用と想定しています。

この想定条件では、リース料の支払い年222万円に対して、借入金の元金返済額は年200万円となります。

借入金による購入の場合は、借入利息、保険料、固定資産税の支払いも必要となります。

これらの支払額から経費(損金)計上による節税分を減じた金額が、理論上の年間資金流出額となります。

資金流出額の推移を見てみると、2年目まではリースの方の資金流出額が多いですが、3年目からは逆転し5年間の累計で見るとリースの方が、約90万円資金流出額が少なくて済むという結果となります。

このケースではこの医療器械をリース期間終了後、再リースを3回(3年)したとしてもリースの方が有利であるといえます。

但し、このケースはあくまで一例で想定条件によりましては必ずしもリースが有利とはいえないケースもありますので、その都度シミュレーションして比較検討することが大切です。


★ 割賦販売とリース

リースと類似したファイナンス形態に割賦販売があります。
割賦販売とは先生が自由に選択された設備機器をリース会社が契約期間にあわせて分割払いにて販売し、契約終了後は先生の資産となります。

契約期間中の中途解約は禁止されており、料金は物件価額や金利などの合計金額となります。

代金を分割して支払うという点はリースと類似した契約ですが、設備機器の管理事務(対象設備機器は貸借対照表に資産計上し、減価償却・支払利息・保険料を費用計上する)はリース会社でなく先生が行うこととなります。




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