「リース」と「借り入れによる購入」の比較

「リース」と「借り入れによる購入」の比較

リースにはメリット・デメリットがありますが、金融機瀾からの借り入れと比較してどちらが有利かはケース・バイ・ケースといえます。

リースか金融機関からの借り入れによる購入かを選択する際には、リース料の支払いや借入金の返済に関するシミュレーションに基づく検討が必要となります。

【表】リースと借入による購入との経済比較

リース利用の場合

・物件代金        10,000
・リース期間       5年
・リース料(年額)    2,220
・再リース料(年額)   222

借入金利用の場合

・物件代金    10,000
・耐用年数    6年
・保険料     定額残存簿価×0.3%
・固定資産税   定額残存簿価×1.4%
・償却方法    定率法
・借入金利    年利 2.3%

(単位:千円)

リース1
リース2

 

【表】はリースと借入金による購入の経済比較シミュレーションです。

リースの条件として医療器械代金が1,000万円、リース期間5年、年間支払リース料は222万円(月あたり185千円)、総リース料1,110万円と想定しています。

一方、借り入れの場合は返済期間5年(元金均等返済)、借入金利は2.3%の固定金利、医療器械の法定耐用年数6年、償却方法として定額法採用と想定しています。

この想定条件では、リース料の支払い年222万円に対して、借入金の元金返済額は年200万円となります。

借入金による購入の場合は、借入利息、保険料、固定資産税の支払いも必要となります。

これらの支払額から経費(損金)計上による節税分を減じた金額が、理論上の年間資金流出額となります。

資金流出額の推移を見てみると、2年目まではリースの方の資金流出額が多いですが、3年目からは逆転し5年間の累計で見るとリースの方が、約90万円資金流出額が少なくて済むという結果となります。

このケースではこの医療器械をリース期間終了後、再リースを3回(3年)したとしてもリースの方が有利であるといえます。
但し、このケースはあくまで一例で想定条件によりましては必ずしもリースが有利とはいえないケースもありますので、その都度シミュレーションして比較検討することが大切です。

割賦販売とリース

リースと類似したファイナンス形態に割賦販売があります。
割賦販売とは先生が自由に選択された設備機器をリース会社が契約期間にあわせて分割払いにて販売し、契約終了後は先生の資産となります。

契約期間中の中途解約は禁止されており、料金は物件価額や金利などの合計金額となります。

代金を分割して支払うという点はリースと類似した契約ですが、設備機器の管理事務(対象設備機器は貸借対照表に資産計上し、減価償却・支払利息・保険料を費用計上する)はリース会社でなく先生が行うこととなります。