銀行口座開設のポイント
銀行口座を開設する場合のポイントは以下の通りです。
1.口座の名義
「○○クリニック 加藤慎吾」
の様に、クリニック名と院長名が口座名となるように開設します。
- クリニックと院長個人のお金が、きちんと分離し管理しやすくする。
- 税務調査の際に、きちんと管理していることを示すためのアピール。
2.口座の数
1つ若しくは2つで十分です。
開業時は通常個人医院ですから、口座は1つで十分です。
複数口座があると、管理が面倒になります。
ただし、ペイオフ対策として、多額の現金を1つの口座に預けるのはリスクが高いと考えるのなら、もう1つ口座を用意しても良いでしょう。
その場合は、窓口現金を片方の口座に、もう片方を社保・国保などの入金先として管理した方が良いかと思います。
当然、社保・国保の入金の方が多いと思いますので、この場合は社保国保の入金口座をメイン口座として管理します。
窓口現金が入金される口座は、引き出さない限り増える一方ですから、それを定額預金や納税資金と考えて運用するのも良いかと思います。
3.銀行の選定
銀行はメガバンクだけが良いというわけではありません。
普段はあまり馴染みのないですが、信用金庫はお勧めです。
特に制度融資(医院の所在する市区町村などが斡旋する融資)を利用する場合は、信用保証協会を通じて、地元の信金から融資が行われます。
制度融資を受ける時に口座がないと、結局開設することになりますので、初めから信用金庫で開設するのも賢明です。
また、信金はメガバンクに比べて小回りが利きますので、意外と使いやすいと思います。
ただし、口座を1つしか開設しない場合や制度融資を受ける予定がないのであれば、メガバンクでも問題ありません。
加えて、ネットバンキングの申し込みもしましょう。
振込みでの支払いや残高・明細確認にはとても便利です。
税金の支払いも、ネットバンキングで出来るようになっています。
税金などはATMで支払えない場合が多く、窓口で行わないといけません。ネットバンキングであれば、電子納税の手続を行っておけば簡単に納付することが出来ます。
非常に便利ですので、必ずネットバンキングは申し込みしましょう。