手書きの請求書は疑われる

デパートの外商取引についてはとくに税務調査の時に注意して確認されます。

馴れ合いになっているケースが多く、税務署の過去の調査事例で、結婚式の引き出物などの費用が入っていたり、宝飾品等の個人費用が入っていたり、減価償却資産にならないように領収書を複数枚に分けて発行されることが多かった為です。

特に手書きの請求書・領収書は精査されます。

今時、コンピューターで管理されていることが当たり前の世の中で、手書きの請求書は何か納税者の意図が入っていると思われるためです。

上記の理由から、デパートの領収書・請求書については、特に手書きのもの、但し書に納税者が商品名等を記入しても鵜呑みにしません。

デパートに事実確認の為の反面調査が行われることもあります。

逆に小口の領収書をまとめて一枚の領収書で発行してもらうケースがあります。

領収書の金額が細かくて一つ一つの領収書を経費計上することが経理処理の上で煩雑な為、一枚にまとめてその煩雑さを紛らわせたいためですが、これは細かい領収書の中味を見せたくない為ではないかと疑われる原因にもなります。

また、デパートのサービスカウンターで一枚にまとめても細かい領収書はデパートで保管されるので反面調査で中味は確認されます。煩雑でもそれぞれの領収書ごとに管理してください。

さらにお中元、お歳暮を送付する場合、送付先リストの保管が必要です。

送り主の名義が、診療所の名称であるか、個人名や奥様の名称であるかで事業用か個人用の贈答であるかの判断をされる場合があります。

事業用である事を立証する為には、送り主に診療所の名称も加える事が望ましいでしょう。